勉強の苦労にやりがいをもたらす産婦人科

医療現場で専門の診療科を決めると、看護師はその診療科で必要とされている知識を網羅的に習得しなければならない。国家試験のために勉強してきた内容は基礎としてしか役に立たず、医学を基礎から学び直す必要が生じることも多い。患者の質問に答えられるようにするために、世の中に広まっている常識についての理解もすることが大切になるだろう。

広く深く勉強しなければならないのは大きな苦労になってしまうが、看護師としての職務を全うするためには不可避なのも事実である。しかし、それをただの苦労としてしまわずにやりがいを持って取り組めるようにする看護師もいる。産婦人科を専門とする女性が多いのはそれが理由でもあるだろう。産婦人科で勉強する必要があるのは女性の身体についての基礎と、女性に特有の病気や症状、そして出産に関わる知識である。女性看護師の場合にはどれもが自分の将来に直結するものであり、出産を控えている女性に限るわけではない。更年期を迎えるのは避けられず、乳がんや子宮がんなどのリスクは誰もが抱えているものである。

勉強するほど患者の役に立てるだけでなく、自分のために活用できるという点がやりがいになる。勉強はもうやりたくないと考える看護師も多いが、自分に関わることならやりがいが生まれてくると考えて産婦人科を選んでいる場合もあるのである。勉強の苦労は医療現場で働く限りは避けられないものなので、女性なら産婦人科を検討するのも賢明だろう。看護師を始め医療現場で働く苦労は、自分に活かすことで解消できるのだ。